2018年8月28日 06:58 | 無料公開
【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)の紛争処理機関の会合が27日、ジュネーブで開かれた。紛争処理手続きの「二審」に当たる上級委員会の委員1人の再任を求める人事について米国が認めず、事実上阻止した。任期が切れる9月末以降、上級委は定数7人の半数以下で審理することになり、WTOの紛争処理機能がまひする恐れも出てきた。
上級委は現在3人が欠員で、4人で審理している。今回そのうちの1人が再任を求めていた。
通商筋によると、米は会合で、上級委について「規則に反した運営が行われている」と表明、委員の再任を拒否した。