2018年8月27日 19:37 | 無料公開
顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー患者のiPS細胞から作った骨格筋細胞(京都大iPS細胞研究所提供)
顔や肩などを中心に筋肉が徐々に衰える難病「顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー」の原因遺伝子は、酸化ストレスにより活発に働くようになることが、患者から作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた研究で分かったと、京都大の桜井英俊准教授(再生医学)らのチームが27日、発表した。
酸化ストレスは、過剰な運動や筋損傷、炎症により生じた活性酸素が細胞を傷つける。この反応が病状進行を早めることに関与しているとみており、病気のメカニズム解明や治療薬開発に生かしたいとしている。