韓国の全斗煥元大統領、出廷せず 名誉毀損事件初公判

2016年4月、韓国総選挙の投票に訪れた全斗煥元大統領(聯合=共同)

 【ソウル共同】1980年に韓国・光州で起きた民主化運動弾圧の際、軍のヘリコプターが市民に機銃掃射したとの故人の目撃談を回顧録で否定、うそつき呼ばわりしたとして死者名誉毀損罪に問われた全斗煥元大統領(87)の初公判が27日、光州地裁であった。全被告はアルツハイマー病を理由に出廷しなかった。聯合ニュースが報じた。

 全被告の妻は公判に先立ち、被告の認知能力が衰え「裁判の状況に関する説明を聞いても、しばらくすると聞いたこと自体を忘れてしまう状況」と声明で説明。「大統領だった人が公開の場所に呼び出され、かみ合わない話をする姿を国民も見たくないだろう」と主張した。


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