沖縄振興費知事選控え前年度同額 3190億円、概算要求

 内閣府は2019年度予算の概算要求で、沖縄振興費を前年度と同額の3190億円とする方針を固めた。政府関係者が27日、明らかにした。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対した翁長雄志氏の死去に伴う9月の知事選への影響を考慮し、増減を避ける。新知事の移設への態度を見極めて、年末の予算編成に反映させる方が得策と判断した。

 過去の沖縄振興予算では、14年度予算編成で、当時の仲井真弘多知事から辺野古沿岸部の埋め立て承認を獲得しようと、概算要求を上回る額を認める異例の措置を取った経緯もある。翁長氏就任以降の概算要求は、3年連続で減額されてきた。


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