ローマ法王、アイルランド訪問 性的虐待被害者に祈り

アイルランドを訪問したローマ法王フランシスコ(中央)=25日、ダブリン(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】ローマ法王フランシスコは25日、アイルランドを訪問した。首都ダブリンの大聖堂で同日午後、カトリック聖職者による性的虐待の被害者たちのために祈りをささげた。法王が同国を訪問するのは1979年の故ヨハネ・パウロ2世以来。

 国民の約85%がカトリック教徒で、かつて「西欧で最も保守的」と指摘されたアイルランドでは90年代以降、聖職者による虐待が相次いで発覚し、教会の隠蔽工作も明らかになった。

 法王はダブリンで演説し、虐待などの「不快な犯罪」に対する対応が不十分だったと述べ、被害者らの怒りや苦痛に理解を示した。


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