生保会社に遺伝情報の規定なし お茶の水女子大調査

 保険の加入に当たって遺伝子検査結果や家族の病歴などの遺伝情報を生命保険会社がどう取り扱っているかを尋ねた結果、応じた7社全てに遺伝情報の取り扱いに関する規定や指針がなかったとの調査結果をお茶の水女子大のチームが25日までにまとめた。

 最近、病気の治療や予防のために遺伝子検査を受ける人が増加。結果によっては保険加入などで不利益を被るのではないかと懸念する声もある。調査チームのメンバーで、現在は東京慈恵会医大病院の遺伝カウンセラーの原田佳奈さんは「規定がないのは加入者にとっては不安。専門家や関係省庁が加わって差別を生まない対応を考える必要がある」と訴える。


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