三菱マテリアル子会社を家宅捜索 データ改ざん、東京地検特捜部

東京地方検察庁などが入る中央合同庁舎第6号館A棟=東京都千代田区霞が関

 非鉄大手三菱マテリアル(東京)グループの製品データ改ざん問題で、東京地検特捜部が不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、複数の子会社を家宅捜索していたことが23日、関係者への取材で分かった。押収資料を分析し、不正の全容解明を目指す。

 三菱マテリアルは昨年11月に不正を公表し、特別調査委員会を設置。今年3月に公表した最終報告書は、複数の子会社が「指南書」に従って日常的にデータを改ざんしていたと指摘した。

 同様のデータ改ざんでは、神戸製鋼所(神戸市)が7月に不正競争防止法違反罪で起訴されたばかり。日本を代表するメーカーによる不正が相次いで刑事事件に発展した。


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