こん平さんも地域も元気に 「都電落語会」が4周年

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 手足にしびれやまひの症状が現れる多発性硬化症(MS)などを患い、リハビリに励む落語家の林家こん平さん(75)が、都電荒川線の車両に乗り込んで開催する「都電落語会」が4周年を迎えた。チンチン電車に揺られながら話芸を楽しむ粋な催しは2014年夏から毎月開催され、今や地域の名物になっている。

 側面に「都電落語会」と寄席文字で書かれたラッピング車両は目を引き、これまでの参加者は2千人以上。会の開始から丸4年となった22日には約20人が集まり、大塚駅前(東京都豊島区)から早稲田(同新宿区)までの約15分間、三遊亭金朝さん(42)の古典落語「初天神」を堪能した。そばに座って終始笑顔だったこん平さんは、高座が終わると次女笠井咲さん(50)のサポートを受けながら、人気番組「笑点」でおなじみだった「1、2、3、チャラーン!」を力強く披露し、大きな拍手を浴びた。

 4周年記念の会合で、仲間の落語家らに囲まれたこん平さんは「いい気持ち」「(体調は)だいぶ良くなりました」などと穏やかに、楽しげに話していた。笠井さんは「今日の父は自分の気持ちを吐露していると感じた。4年間続けてきて良かった」と感慨深げだった。

 こん平さんらの仕掛けは、「商圏が広がった」などと沿線の商店主たちにも刺激を与えている。会合に出席した早稲田商店会の山内康行会長(51)は「都電というツールを生かしたイベントを自分たちでも企画し、人を引き寄せたい」と話していた。