iPS角膜移植の審査申請、阪大 臨床研究、学内で初会合

iPS細胞から作った角膜移植について、大阪大で開かれた審査委員会の初会合=22日午後

 人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から角膜の細胞を作り、角膜を損傷した患者に移植し再生する臨床研究の実施を、大阪大の西田幸二教授(眼科学)のチームが22日までに学内審査委員会に申請した。初回会合が同日開かれた。今後認められれば厚生労働省に申請し、承認を得て2018年度中に開始、23年ごろの実用化を目指す。視力障害がある患者の救済につながると期待される。

 角膜は目の中央にある透明な膜で、水晶体とともにレンズの役割を持つ。

 計画では、角膜上皮幹細胞疲弊症の重症患者に、iPS細胞から作った角膜の細胞を培養してシート状にして移植。安全性などを検証する。


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