核燃料300体カバー欠損 東電、最多200体超

2012年、東京電力福島第2原発4号機で公開された、沸騰水型原子炉の燃料集合体を取り出す様子=福島県富岡町

 全国の原発のうち、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型原発で2012年以降、燃料棒を束ねた燃料集合体を覆う金属カバーに欠損が相次ぎ判明した問題で、原子力規制委員会は22日の定例会合で、欠損などがあった燃料集合体は、関係する原発を保有する6電力会社で計325体だったとの集計結果を公表した。東電が最多の206体だった。今後の対応についても議論。

 6社は東北、東京、中部、北陸、中国の各電力会社と日本原子力発電。東北電の女川3号機(宮城県)で12年7月、カバーの上部が2センチほど欠けていたのが発覚した。


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