マレーシア、中国との事業中止 鉄道計画、「一帯一路」に痛手

2017年8月、東海岸鉄道の模型を眺めるマレーシアのナジブ前首相(中央)ら=パハン州クアンタン(ロイター=共同)

 【北京共同】マレーシアのマハティール首相は訪問先の北京で21日、中国からの資金提供で建設する予定だった鉄道やパイプラインの計画を中止したと記者団に明らかにした。巨額の負債を抱える事態を避けるのが狙い。中国が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」にとって、痛手となりそうだ。

 AP通信によると、中止したのは、事業費200億ドル(約2兆2千億円)のマレーシア東海岸鉄道事業と、23億ドルのパイプライン事業。中国側も中止を了承したという。マハティール氏は「巨額の費用がかかり返済できなくなる」と述べた。将来、計画を再開する可能性はあるという。


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