風疹、国内で流行の可能性 千葉と東京で患者が急増

風疹ウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 国立感染症研究所は21日、今年に入って報告された風疹患者は計139人となり、直近の2015〜17年を上回るペースで急増していると発表した。患者が確認された22都道府県のうち千葉と東京が突出しており、両都県で約6割を占める。感染研は「流行が始まっている可能性が高い」としている。

 13年に起きた流行後、風疹患者は少数にとどまっていた。今年7月下旬から急に増え、8月上旬には17年の患者数計93人を上回った。

 患者で目立つのは30〜40代の男性。効果的とされる2回目の予防接種を受けていない上に、実際に感染した経験もないため、十分な抵抗力のない人が多い世代という。


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