野生復帰のライチョウが繁殖 初確認、絶滅回避に期待

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野生復帰後に繁殖した雄のニホンライチョウ=6月、山梨県の南アルプス・北岳周辺(中村浩志・信州大名誉教授提供)

 絶滅危惧種のニホンライチョウを巡る環境省の保護事業で、野生復帰させた個体による繁殖が初めて確認されたことが19日分かった。危険が多い生後約1カ月間、生息地で夜間はケージに入れるなどして外敵から守る「一時保護」を採用し、1羽が山梨県の南アルプス・北岳近くでつがいをつくり、繁殖に成功した。

 ライチョウは1980年代に国内に約3千羽いたが、現在は約1700羽に減少。巣から卵を取って施設でふ化させる試みもあるが、野生復帰に至っていなかった。

 環境省信越自然環境事務所は6月、北岳近くの尾根を調査し、ひなを連れた親鳥を見つけた。