米でトヨタに267億円賠償命令 「レクサス」のシートに問題

 【ニューヨーク共同】米テキサス州の裁判所の陪審は17日、同州で起きた追突事故を巡る訴訟でトヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」のシートに問題があったとして、計約2億4200万ドル(約267億円)の賠償金を乗っていた夫妻に支払うよう、トヨタに命じた。米メディアが18日までに報じた。

 原告の夫妻が2016年に「レクサスES300」の後部座席に子供2人を乗せて走っていた際、追突された。衝撃で前の座席が後ろに倒れ、5歳と3歳の子供が大けがを負った。

 原告側は、トヨタが前の座席に座る人の安全性を高めるために、後部座席の安全を犠牲にしたと主張した。

 陪審は、シートに問題があり、それを原告側に知らせなかったのは、重大な過失と認定した。

 米メディアによると、トヨタは「(大けがは)設計や製造の欠陥によるものではないと確信している」とコメントした。


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