低レベル廃棄物を敷地内に埋設へ 岡山・人形峠のセンターが検討

日本原子力研究開発機構の人形峠環境技術センターで保管されている低レベル放射性廃棄物を収めたドラム缶=7月20日、岡山県鏡野町

 日本原子力研究開発機構が、人形峠環境技術センター(岡山県鏡野町)にあるウラン粉末で汚染された低レベル放射性廃棄物を巡り、早ければ2022年度にも廃棄物を収めたドラム缶数百本を敷地内に埋設して安全性を検証する試験研究を始める方向で検討に入ったことが17日、分かった。事実上の最終処分となる見通し。

 低レベル廃棄物は今後、全国の原発で廃炉が進むのに伴い大量に発生する見通しだが、処分先は決まっていない。同センターと同様、各原発の敷地内で埋設する流れが加速しそうだ。

 センターは1957年発足。核燃料に適したウラン235の濃度を高める濃縮の研究を01年に終えた。


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