東京・杉並、肺がん見落とし検証 40代女性死亡で委員会設置へ

 東京都杉並区は17日、区の肺がん検診の胸部エックス線検査で肺がんを見落とし、40代の女性が死亡した問題を受け、再発防止のための検証委員会を設置することを決めた。21日に区議会臨時会を開き、条例案を提出する。

 検診を実施した同区の河北健診クリニックは1月、エックス線検査の画像診断で腫瘤影が写っていたのに「異常なし」と診断。女性は4月に呼吸困難や手足のしびれを訴え、抗がん剤治療を受けたが、6月に死亡した。

 区は、同クリニックが本年度に実施する肺がん検診について、判定結果を区医師会がダブルチェックする態勢に改めた。


  • LINEで送る