ヨウ素剤、30キロ圏施設に配布 高齢者ら入所、鹿児島知事方針

 鹿児島県の三反園訓知事は17日、2019年度にも九州電力川内原発(同県薩摩川内市)から30キロ圏の高齢者や障害者らの入所施設などに、安定ヨウ素剤を事前配布する方針を表明した。これまで5キロ圏の住民や学校施設などに加え、30キロ圏内でも自宅からの迅速な避難が難しい高齢者らが希望すれば事前配布しており、その対象を広げる。

 原発が重大事故を起こした際の対応策を強化することで、周辺住民の不安軽減につなげるのが狙い。県によると、拡大対象に含まれるのは県内9市町の約250の医療機関や福祉施設で入所定員は計約1万人。希望する施設には、職員分を含めて安定ヨウ素剤を配る。


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