危険な離岸流、AIが通知 「海離れ」抑止へ実証事業

離岸流を検知するため試験的に設置したカメラ=11日、千葉県御宿町の中央海水浴場

 高性能カメラが目となり、人工知能(AI)が海水浴場の危険をスマートフォンに知らせます―。千葉県御宿町は今夏、水難事故の原因になる離岸流を新技術で検知し、海水浴客やライフセーバーに通知するシステムの実証事業を始めた。若者らの「海離れ」が進む中、万が一の際の救助時間短縮など安全性向上をPRし、客足回復につなげる狙いがある。

 総務省によると、離岸流の把握から通知まで一貫したシステムの実証事業は世界初。同省が支援し、町や日本ライフセービング協会、中央大、コニカミノルタが参加。有効性が確認できれば各地への普及を検討する。


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