島根・津和野の盆踊り、最終日 黒頭巾と白装束に身を包み

島根県指定無形民俗文化財の盆踊り「津和野踊り」=15日夜、島根県津和野町

 黒頭巾と白装束に身を包んで静かに踊る島根県指定無形民俗文化財の盆踊り「津和野踊り」が15日夜、城下町の風情が残る同県津和野町でクライマックスの最終日を迎えた。地元住民や観光客ら約200人が、太鼓や三味線のゆったりとした演奏に合わせて踊った。

 津和野踊りは毎年8月10〜15日に開催。保存会によると、江戸時代に同町一帯を治めた津和野藩主の亀井家が戦国時代に、奇襲のため、黒頭巾と白装束で甲冑や刀を隠した兵士を敵城下の盆踊りに潜入させ、勝利したという伝承が由来となっている。

 津和野公民館によると、昨年の最終日には約千人が訪れた。


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