和歌山・太地で古式捕鯨再現 追い込み漁伝える「勇魚祭」

和歌山県太地町で行われた、古式捕鯨を再現する「太地浦勇魚祭」=14日午後

 小型鯨類の追い込み漁で知られる和歌山県太地町で14日、古式捕鯨を再現する「太地浦勇魚祭」が行われた。赤い鉢巻きにふんどし姿の地元の若者らが、湾内でクジラに乗りながら格闘する様子を演じた。

 地元の中学生を含む若者ら16人が勢子船と呼ばれる小型木造船2隻に分かれて乗り、掛け声を上げながら、全長約9メートルのクジラの模型を湾内に追い込む姿を演技。もりで弱らせたクジラの背に1人がまたがり、包丁でとどめを刺した。

 約400年続く捕鯨文化を伝えるため毎年8月14日に開催している。


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