防災ヘリ、墜落前2分間異常飛行 速度30キロから145キロに

 群馬県の防災ヘリコプター墜落事故で、ヘリは衛星利用測位システム(GPS)の情報が途絶える直前の2分間に、時速20〜75キロの間で速度を上下させたり、時速30キロから145キロまで急上昇させたりする異常な飛行をしていたことが13日、運航記録から分かった。右に急旋回もしており、運輸安全委員会は事故原因につながる動きとみて調査する。

 ヘリ「はるな」のGPSを用いた運航記録によると、10日午前、尾根伝いを北東に向かって急な加速や減速をすることなく安定した飛行をしていたが、午前9時59分に突然、事前に計画したルートの折り返し地点より手前で、右に急旋回した。


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