群馬防災ヘリ墜落、9人全員死亡 墜落直前に急旋回

群馬県の防災ヘリコプターが山中に墜落し、機体残骸を調べる県警の捜査員ら=11日午後、群馬県中之条町(共同通信社ヘリから)

 群馬県の防災ヘリコプターが同県中之条町の山中に墜落した事故で、県は11日、防災航空隊員ら搭乗者9人全員の死亡を確認したと明らかにした。いずれも機体の残骸周辺で発見され、航空自衛隊のヘリが10日に2人、11日に7人を収容した。現地には運輸安全委員会の航空事故調査官3人が入り、県警も実況見分した。ヘリは消息を絶つ直前に急旋回しており、原因解明の焦点となりそうだ。

 搭乗していたのは防災航空隊員4人と吾妻広域消防本部の5人。県警はうち2人の身元を防災航空隊の天海紀幸機長(57)と、同隊員岡朗大さん(38)と特定した。全員の判明には時間がかかる見通し。


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