竹下派、事実上の総裁選自主投票 衆院は首相、参院は石破氏

自民党竹下派の幹部会合を終えた竹下亘党総務会長=8日午後、東京・永田町

 9月の自民党総裁選を巡り、党内第3派閥の竹下派(55人)を率いる竹下亘党総務会長ら派閥幹部は8日、東京都内で対応を協議し、事実上の自主投票とする方針を決めた。石破茂元幹事長を支持する方向の同派参院側(21人)に対し、衆院側(34人)は安倍晋三首相の3選を推す意見が多い。竹下氏は派閥としての支持候補の一本化を断念した格好だ。

 同派の吉田博美会長代行は総裁選対応に関し「衆院側の大勢は安倍首相、参院側は石破氏」と記者団に述べた上で、議員の個別事情による投票も容認する方針を示した。竹下氏は石破氏支持で派閥をまとめたい意向だった。


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