政府、ロシアにトマト栽培提案へ 北方領土の共同経済活動

 政府は北方領土での共同経済活動に向けたロシアとの協議で、トマトの温室栽培を取り上げ、意見調整する方針を固めた。複数の政府筋が8日明らかにした。これまで議論してきたイチゴの温室栽培のほか、トマトについても協力の在り方を話し合い、事業化への雰囲気づくりを狙う。

 日本政府は共同経済活動について、観光ツアー開発や海産物の養殖、温室野菜栽培など5項目の実施を想定している。北方領土の住民が日本からの投資を期待している分野とされ、領土問題解決へ機運を高めたい考えだ。どこまでロシアの同意を取り付けられるかが課題となる。


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