鹿児島・奄美周辺でサンゴ半減も 昨夏の高水温原因、環境省

鹿児島県・加計呂麻島のサンゴ礁。昨年8月(上)はミドリイシが海底を覆っていたが、今年6月(下)には多くが死に、藻が生えて黒ずんで見える(興克樹氏提供)

 環境省は、6〜7月に鹿児島県・奄美大島周辺と沖縄県のサンゴ礁を調べた結果、奄美大島に近い加計呂麻島で、生きたサンゴの割合が昨夏に比べ半減した場所が確認されたと発表した。「昨年の高水温で白化現象が起き、死んだとみられる」としている。

 加計呂麻島の北岸では、昨年8月の調査時は海底に占める生きたサンゴの面積の割合が8割だった。今年6月には多くが死んで、生きているサンゴは4割に激減した。

 サンゴは海水温が30度程度を超えた状態が続くと、体内に共生し、栄養分などを供給する褐虫藻が抜けて白化する。白化が長く続くと死んでしまい、藻が生えて黒ずんで見える。


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