活断層で短期に2回の地震発生 東北大「震災で間隔が短縮」

2016年12月に茨城県北部で震度6弱を観測した地震で落下した中学校の体育館の窓ガラス=茨城県高萩市の市立君田中学

 2011年の東日本大震災後の5年9カ月間に、茨城県北部で2回起きたマグニチュード(M)6規模の地震は、同一の活断層が繰り返し動いたことが原因だったと、東北大災害科学国際研究所の福島洋准教授(測地学)らの研究チームが7日、英科学誌電子版で発表した。活断層はひずみの蓄積が遅く、千年〜万年単位の間隔でしか大地震を起こさないと考えられてきた。

 震災(M9)の影響でひずみが急速に蓄積し、活動間隔が縮まったとみられ、研究チームは「地震発生確率の算定や長期予測の考え方を変える可能性がある」としている。


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