正倉院展10月27日から べっ甲の献物箱など56件

第70回正倉院展で公開される「玳瑁螺鈿八角箱」(宮内庁正倉院事務所提供)

 奈良市の奈良国立博物館は3日、第70回正倉院展を10月27日〜11月12日に開催すると発表した。表面全体にべっ甲を施した献物箱や錦をあしらった室内靴など計56件(初出品は10件)が公開される。

 「玳瑁螺鈿八角箱」は仏への献納品を入れる箱で、べっ甲や琥珀などの珍しい素材を使用。箱全体に花や鳥をちりばめ彩り豊かに表現し、仏教への強い信仰が垣間見えるという。

 会期中は無休。観覧料は一般1100円、高校・大学生700円、小中学生400円。


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