幕末の台風ルートを復元 関東と東海に大規模高潮

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「安政風聞集」に描かれた現在の東京都江東区付近が浸水している様子(国立公文書館提供)

 幕末の1856年9月(安政3年8月)、関東や東海各地に大規模な高潮被害をもたらした「安政江戸台風」が通ったルートを各地の古文書から復元することに、帝京大の平野淳平准教授(自然地理学)らのチームが3日までに成功した。

 台風は伊豆半島の東側を抜けて江戸に向かったと考えられていたが、実際には伊豆の西側から内陸を進んで福島県相馬市に抜けたと分かった。近代的な気象観測が始まる前の台風ルートは謎が多く「現在の防災想定にも役立つ」としている。

 静岡県下田市付近に滞在していた初代米国総領事・ハリスや群馬県玉村町の名主の日記など10カ所の計10点を分析に用いた。