英国人著者の長女「感謝」 「ナガサキ」新訳版刊行で

記者会見する故ピーター・タウンゼントさんの長女イザベルさん=2日夜、東京都千代田区

 原爆をテーマに核の非人道性を描いた英国人の故ピーター・タウンゼントさんの著作「ナガサキの郵便配達」の新訳版刊行に合わせ、長女イザベルさん(57)が来日し、東京都内で2日、記者会見した。イザベルさんは「出版に感謝している。父も、平和運動に貢献できることに誇りを感じていると思います」と語った。

 「ナガサキ―」は、同書に登場する、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員を務めた谷口稜曄さん(昨年88歳で死去)の遺志を継ぎ、長崎原爆の日の9日に刊行される。谷口さんは、原爆の熱線で焼けただれた体を撮影した「赤い背中の少年」の被写体としても知られる。


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