米、対中関税案25%に引き上げ 第3弾22兆円分、制裁強化

ホワイトハウスでの会議に出席したトランプ米大統領=1日、ワシントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米通商代表部(USTR)は1日、中国の知的財産権侵害に対抗するため検討している年2千億ドル(約22兆円)相当の中国製品への追加関税について、税率を10%から25%に引き上げると発表した。対中制裁の第3弾に当たる。制裁を強化し、貿易面で譲歩を引き出すのが狙いだ。

 対象には消費者向け品目が多く、経済への影響が大きい。中国が報復措置を講じれば「貿易戦争」が拡大し、世界経済が減速する恐れもある。一方、米中は摩擦緩和に向けた協議の再開も模索しており、米国が最終的に実行に移すか不透明な面もある。

 トランプ米大統領がUSTRに税率引き上げを指示した。


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