iPSでパーキンソン病治験決定 8月1日から、京大

人の皮膚から作ったiPS細胞(山中伸弥教授提供)

 人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から神経のもとになる細胞を作り、パーキンソン病患者の脳内に移植する治験を実施する高橋淳・京都大教授のチームは30日、治験を8月1日から始めると発表した。詳細は30日午後3時から京大で記者会見し説明する。

 チームは、対象となる患者数人を募集し、医師主導治験を開始する方針。パーキンソン病でのiPS細胞を利用した治験は世界初となる。新たな治療法として保険適用を目指している。

 パーキンソン病は、脳内で神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞が減少し、体のこわばりや手足の震えなどが起こる難病。


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