和歌山市長、尾花氏の再選確実 カジノ反対の新人退ける

 任期満了に伴う和歌山市長選は29日、自民、国民、公明推薦の無所属現職尾花正啓氏(65)が、共産、社民推薦の無所属新人で一般社団法人理事長島久美子氏(62)を破り、再選を確実にした。

 尾花氏が県と共にカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の市への誘致を目指すのに対し、島氏はギャンブル依存症への懸念などから反対し、主要な争点となった。

 尾花氏はさらに観光振興や災害に強い町づくりに取り組むとアピール。厚い保守地盤と組織力を生かして終始優位に選挙戦を進めた。市内で支援者を前に「1期目にまいた政策の種を成長させ、和歌山市に大きな花を咲かせたい」と抱負を述べた。


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