相馬野馬追クライマックス、福島 甲冑競馬と神旗争奪戦に歓声

相馬野馬追の甲冑競馬で疾走する騎馬武者たち=29日午後、福島県南相馬市

 福島県の相馬・双葉地方の伝統行事「相馬野馬追」は29日、南相馬市の雲雀ケ原祭場地でクライマックスとなる甲冑競馬と神旗争奪戦が行われ、観客約3万5千人が大きな歓声を送った。

 甲冑競馬では、色とりどりの旗を背中に差した騎馬武者が、泥を豪快にはね上げながら1周約千メートルのコースを疾走。神旗争奪戦では、花火で打ち上げられ舞い落ちてくる旗を、約250騎が一斉に奪い合った。

 南相馬市が東日本大震災で義援金などの支援を受けたお礼に、ジブチと台湾から招いた中学生計15人も見物した。

 30日は素手で馬を捕らえる神事「野馬懸」が行われ、閉幕する。 


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