明け方に皆既月食 赤銅の月、火星と共演

沖縄県・与那国島で見られた皆既月食=28日午前5時17分

 満月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が28日明け方に起きた。天候に恵まれた沖縄県・与那国島では、皆既月食特有の赤黒い「赤銅色」に染まった姿が見られた。そばには15年ぶりに地球に大接近している火星が並び、貴重な天体ショーとなった。

 皆既月食は太陽、地球、月が一直線になると起こる。国立天文台によると、太陽の光が地球の大気で散乱したり屈折したりして、わずかな赤い光が月に当たるため、真っ暗ではなく赤黒く見える。

 午前3時半ごろから欠け始め、同4時半から1時間45分ほど皆既月食が継続。与那国島では大気の影響を受け、やや暗めの色合いの皆既月食が沈む様子が見られた。


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