山火事多発、健康に影響も 世界気象機関、地球温暖化を懸念

ギリシャの山林火災で、燃え上がる炎を消火する消防隊員=23日、アテネ(ゲッティ=共同)

 【ジュネーブ共同】世界気象機関(WMO)は27日、世界各地で起きている熱波により米西部、南欧、北極圏などで山火事が多発、環境や生態系、人体の健康に大きな影響を与える恐れがあると発表した。大量の二酸化炭素(CO2)が放出され「地球温暖化を進行させる懸念もある」と指摘した。

 WMOは、山火事には気候以外の原因もあるが、気温や降水量、風向きが大きく影響し、特に火災地域の拡大は高温と乾燥が唯一の要因だと説明。今夏の高温は北極圏から地中海沿岸まで広い地域で山火事を発生させたとした。


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