福島第1、デブリ少量採取へ 19年度に、成分を分析

東京電力福島第1原発1号機の調査に使われるボート型ロボットのイメージ図

 東京電力は25日、福島第1原発の溶融核燃料(デブリ)取り出しに向け、2019年度に1、2号機で少量のデブリや堆積物を採取する方向で検討していることを明らかにした。茨城県にある日本原子力研究開発機構の施設などに輸送し、分析する。成分などを把握することで、デブリ取り出し工法の具体化を進めたい考えだ。

 第1原発では11年3月、1〜3号機で炉心溶融が起きた。政府は19年度にデブリ取り出しの初号機と工法を決定し、21年に取り出しを開始する計画。東電は原子炉格納容器内部の調査が進んでいる2号機から始める方向で検討している。


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