福島・2号機デブリ、接触調査へ 取り出しに備え18年度中にも

福島第1原発2号機の原子炉格納容器の底部で見つかった、燃料集合体の一部や小石状のデブリ=1月(国際廃炉研究開発機構提供)

 東京電力が福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)取り出しに備え、原子炉内に機器を入れて直接デブリに触れ、形状などを確認する調査を本年度中にも実施する方針であることが25日、関係者への取材で分かった。炉心溶融した同原発1〜3号機でデブリの接触調査をするのは初めて。

 東電は廃炉の最難関となるデブリ取り出しを、格納容器内部の調査が進んでいる2号機から始める方向で検討している。今年1月には格納容器内にカメラ付きパイプを入れ、底部に小石状のデブリがあるのを確認した。

 接触調査は、取り出し方法や保管容器開発のための情報収集が目的。


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