日本の名画に「なりきり」 Eテレ人気番組とコラボ

「体感! ザパーンドプーン北斎」で大波に驚く井上涼さん=東京・上野の東京国立博物館

 NHK・Eテレの人気番組とコラボし、最新のデジタル技術を駆使して日本の名画を“体感”できる企画展「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」が、東京・上野の東京国立博物館で開かれている。

 アーティスト井上涼さんが、独自の視点から古今東西の美術品を歌とアニメで紹介する異色の歌番組「びじゅチューン!」。企画展では、過去に番組で取り上げた作品の中から同館所蔵の絵画5点を選び、親子で「なりきって」楽しめる体験型の展示に仕立てた。

 「体感! ザパーンドプーン北斎」では、葛飾北斎の「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」に描かれた大波が巨大スクリーンに登場。絵の中の人物になりきって船に乗り込めば、波の動きに合わせて風や振動が伝わり「全身で波を感じられます」と井上さん。岸田劉生の「麗子微笑」を題材にした「顔パフォーマー麗子」では、カメラで読み取った自分の顔を麗子像に“顔ハメ”して遊べる。

 スタンプを使って浮世絵に「雨を降らせる」体験ができるコーナーも。2種類の雨を表現するスタンプを重ねて押すと、おや? 思ったより激しい“ゲリラ豪雨”に…。

 展示の題材になった絵画の一部は、隣の展示室で見ることができる。井上さんは「ぜひ“ほんもの”にも会いに行ってください」と話した。

 企画展は9月9日まで。問い合わせはハローダイヤル、電話03(5777)8600。


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