熊本城大天守石垣の積み直し着手 16年の地震で被災

クレーンを使って積み直される熊本城天守閣大天守の石垣=23日(熊本市提供)

 熊本市は23日、熊本地震で大きな被害が出た熊本城天守閣の大天守で、石垣の積み直し作業を始めた。2016年4月の被災以来、市は復興の象徴として天守閣の修復工事を急いでいる。大天守の石垣では、年内に作業が終わる見通し。

 大天守は地下1階、地上6階建てで、高さ約30メートル。これを支える土台の石垣は、高さが約5メートルで約3500個の石材で造られている。市によると、そのうち積み直さなければならないのは2割強の計791個で、ほとんどが400キロ超。江戸時代初頭の築城時からのものもある。


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