西日本豪雨で未復旧の鉄道2割 再開に数カ月〜1年以上も

広島県坂町のJR呉線水尻駅で、線路に流入した土砂の様子を調べるJR西日本の職員=12日撮影

 西日本豪雨の影響で最大115路線が運転を休止した全国の鉄道網のうち、依然2割に当たる23路線が全線復旧していないことが19日、国土交通省への取材で分かった。被害の甚大な地域に集中しており、運転再開まで数カ月から1年以上かかる路線もある。通学が困難として複数の高校が休校するなど、被災地住民の足への影響は続きそうだ。

 国交省によると、運休路線数は7日午前5時時点が最大で、中四国を中心に北海道や九州などでも運休が相次いだ。JR西日本の管内では、14路線の計279カ所に被害が出た。JR西によると、芸備線と福塩線は全線復旧に1年以上かかる見込み。


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