埋め立て承認撤回に向け聴聞へ 辺野古移設で沖縄県方針

米軍普天間飛行場の移設工事が進む、沖縄県名護市辺野古の沿岸部=6月26日(小型無人機から)

 沖縄県名護市辺野古への米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設を巡り、県は前知事による辺野古沿岸部の埋め立て承認撤回に向け、工事主体の防衛省沖縄防衛局から弁明を聞く「聴聞」の実施を近く通知する方針を固めた。複数の県幹部が18日、明らかにした。撤回は移設阻止に向けた最後の手段とされ、11月の知事選を前に国と県の対立は最終局面を迎える。

 翁長雄志知事は17日、防衛局に対し工事の即時停止を求める文書を送付した。環境保全対策などを巡り県との協議が不十分なまま護岸造成が進んでいると指摘し「事業者としての悪質性は顕著だ」と批判。県は文書への回答を待ち、通知する方針だ。


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