廃炉原発燃料、使い回し初 規制委了承、関電大飯で

関西電力大飯原発の(手前から)4号機、3号機、2号機、1号機=福井県おおい町

 原子力規制委員会は18日の定例会合で、関西電力が廃炉を決めた大飯原発1、2号機(福井県おおい町)で使用した核燃料の集合体629体のうち、まだ使える264体を同3、4号機(同、再稼働済み)で再利用するとした申請を了承した。4基の燃料は材質や大きさが同じなため再利用が可能。規制委によると、廃炉となった原発の燃料を使い回すのは全国で初めて。

 規制委は、国の原子力委員会などの意見を聞き、正式に許可する。

 通常の原発では運転に伴い、燃料は内部の物質が変化するため、原子炉への装荷から3〜5年ほどで、使用済み燃料として処分される。


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