イラン、核合意巡り米提訴 離脱補償要求、ICJに

国際司法裁判所があるオランダ・ハーグの平和宮(AP=共同)

 【イスファハン(イラン中部)共同】トランプ米政権によるイラン核合意離脱表明を巡り、8月から順次再発動される米制裁の取りやめやイラン側に生じた損失の補償を求め、イランが米国を相手取り国際司法裁判所(ICJ)に提訴した。ICJが17日発表した。

 米国抜きの核合意存続を目指してイランと英仏独中ロ5カ国が外交交渉を続けているが、米離脱表明の国際法上の正当性が司法の場でも争われることになった。

 提訴は7月16日付。イランのザリフ外相は16日、ツイッターで「一方的制裁の違法な再発動の責任を米国に負わせるため」と提訴理由を説明した。


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