装置誤作動でけが、東京メトロ 直前にも異常、各駅で緊急点検へ

 東京メトロは17日、有楽町線月島駅(東京都中央区)構内で16日午後4時ごろ、エレベーターの耐火装置が誤作動で降下し、60代の女性客の後頭部に当たって全治3日間の打撲を負った、と発表した。装置は特殊な布製で重さ4キロ。同社が原因を調べるとともに、121駅で153カ所に設置されている同種の装置を緊急点検する。

 東京メトロによると誤作動した耐火装置は、事故の約1時間半前の午後2時25分ごろにも誤って降下したが、点検の結果、安全に問題ないと判断して手動で復旧。この際はけが人はなかった。

 装置は「耐火スクリーン」というガラス繊維の布を樹脂でコーティングしたもの。


  • LINEで送る