2018年7月17日 09:36 | 無料公開
無人カメラが栃木県内でとらえたシカ=2010年11月(東京農工大の梶光一教授提供)
狩猟やハイキングなどの人間活動によって、さまざまな哺乳類が夜間に活動するようになる現象が世界中で起きているとする研究結果を、米カリフォルニア大バークリー校のチームが17日までにまとめた。日本の北海道や栃木、長野両県にすむシカやイノシシも夜行性に追いやられていた。
世界各地でコヨーテやトラなど哺乳類62種の活動パターンを調べた研究データを分析すると、人の活動が盛んな場所では夜行性が平均1・36倍に強まっていた。活動が昼から夜に移った場合、餌にする生物が変わり生態系に影響する可能性がある。チームは「環境適応できずに生き残れない動物が出る恐れがある」とする。