カワウソ密輸、日本向けが最多 東南アジアで摘発、32匹保護

インドネシアのペット市場で売られていた子どものコツメカワウソ=2017年11月(L.Gomez氏撮影、トラフィック提供)

 ワシントン条約で国際取引が規制されているカワウソを東南アジアから密輸しようとして摘発されるケースが相次ぎ、2015〜17年に保護された59匹のうち日本向けが32匹と最多だったことが、国際的な野生生物取引監視団体「トラフィック」の調査で16日までに分かった。

 日本国内では近年、ペットとみられるカワウソの動画がインターネットに投稿されたり、触れることができるカフェが登場したりしている。日本向けの摘発は17年に集中し、トラフィックは「人気の高まりを背景にした需要増加が、密猟や違法取引を誘発している恐れがある」として規制強化を訴えている。


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