首相、特定非常災害指定を表明 「被災者権利守る」

西日本豪雨の非常災害対策本部の会合に臨む安倍首相(右から2人目)=14日午前、首相官邸

 安倍晋三首相は14日、西日本豪雨を「特定非常災害」に指定する方針を表明した。被災によりさまざまな行政手続きができなくなった住民を救済するのが目的。同日の閣議で正式決定する。首相は官邸で開いた非常災害対策本部会合で「被災者の権利を守るため指定する」と述べた。

 特定非常災害は、特定非常災害特別措置法に基づき、運転免許証の有効期間延長などの特例が設けられる。過去の指定は阪神大震災や東日本大震災など震災4件で、豪雨での適用は初めて。

 首相は、被害が大きかった広島県を15日に視察することも明らかにした。


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