生活習慣改善で認知症予防 女性に顕著の傾向、東大チーム

 認知症の前段階とされる「軽度認知障害(MCI)」から認知症に進行するのを防ぐには高血圧や糖尿病などの生活習慣病の改善が重要で、その効果は女性で顕著に出る可能性があるとの研究結果を、東京大の岩田淳講師(神経内科学)らのチームがまとめ、12日付の国際専門誌電子版に発表した。

 岩田講師は「これまでに日本人を対象とした大規模な研究は行われていなかった。血圧などの異常を早期発見し、放置しないことが大切だ」と話している。

 調査は、日常生活には大きな支障はないが、記憶力などの認知機能が低下するMCIと診断された60〜80代の男女234人を対象に、健康状態を追跡した。


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