放射性物質の盗難対策を強化 テロ悪用防止で、病院や会社

 原子力規制委員会は11日の定例会合で、医療機器や非破壊検査装置に使われている放射性物質がテロに悪用されるのを防ぐため、病院や会社、研究施設などに盗難防止対策を義務付ける放射性物質を約200種類とする方針を了承した。保有する全国約500事業者が対象となる。2020年の東京五輪・パラリンピックや来年のラグビーワールドカップに向け、放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」といったテロへの対策を強化する。関連法令の19年9月の施行を目指す。

 テロ脅威の世界的な高まりから国際原子力機関(IAEA)が11年1月に各国に対応を求める勧告を出していた。


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