ノーベル賞の大隅さん講演、新潟 高校生へ「興味を大事に」

新潟市で講演するノーベル医学生理学賞受賞者の大隅良典東京工業大栄誉教授=8日

 2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典東京工業大栄誉教授が8日、新潟市で高校生らに講演し、受賞理由となった「オートファジー(自食作用)」と呼ばれる細胞の働きを解明した過程を伝え「自分の興味を大事にして、研究の世界に進んでくれる人がいてほしい」と語り掛けた。

 高校生に科学への関心を持ってもらおうと新潟大が企画し、約400人が参加した。

 オートファジーは細胞が飢餓状態に陥った際、自身の不要なタンパク質などを分解して栄養源とする仕組み。大隅さんは「本当に面白いのは、誰もが注目していない領域を開き、研究の新しい種を見つけることだ」と強調した。


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